人口減時代に求められる「管理のプロ」(2015年4月23日)

昨夜は所属する一般社団法人HEAD研究会不動産マネジメントTFの会合でした。
この会に積極的に参加するようになってから賃貸管理ビジネスについて、ますます色々考えるようになりました。

賃貸住宅の入居率が減少し、人口も減少傾向にある中、これまで通りの管理ビジネスでは先細りです。
さて、これから管理会社はどの方向に進んでいったらよいのでしょうか。

管理会社の「お客様=オーナー」という図式の中で、最近オーナーへの相続コンサルを始める会社が増えてきています。
それも一つかもしれません。

ただ、管理のプロというのであれば、これからの時代にあった賃貸管理を提供したうえで、相続コンサルは取り組むべき課題のように思います。
やはり、管理のプロに求められることは、建物の資産価値向上です。

ここで一つ強調したいのは、建物の資産価値は何も「スペック」だけではないということです。
「住んでよかった」と思わせる入居者対応、安心感、ワクワク感、コミュニティづくりなどのソフト的なサービスが重要ではないでしょうか。

そうすると、問題になってくるのは、これまでになかった発想の仕事が発生することによる手間です。つまり、コストもこれまで以上に増えていきます。
ただ、こうしたソフト的な側面による付加価値アップを図ることによって、家賃が上がったら?あるいは、入居率が上昇したら?という点を考え、中長期的に現場の社員たちを動かせるかどうかを考えることが、経営者にとって重要になってくるのではないでしょうか。

昨日の会合に出席していた管理会社社長の発言の一つに「見えない資産の最大化」という言葉がありました。
管理会社のミッションは、管理受託するオーナーの見える資産の最大化だと思いますが、それに加えて、見えない資産、つまり、「豊かな暮らしを提供する」ことによって得られる地域貢献や人間関係、お客様である入居者から受け取る感謝の気持ちが大きな資産になるのではないでしょうか。

また、「豊かな暮らしを提供する」という発想が持てたら、もう少し、物件情報の出し方も変わってくると思います。
1件1件の物件に対して、どのようにしたら「豊かな暮らし」を提供できるのか、を検証することで、必ずしも「新しい設備」を追加することではないことがわかってくると思います。
管理会社担当者がもっと管理物件に足を運び、発想を少し変えて見るだけで、新しいアイデアは浮かんでくるでしょう。

「管理会社にとってのお客様は、『入居者』であり、オーナーは『ビジネスパートナー』」と話す管理会社が出てきました。
オーナー側にとっても、いつまでも自分たちが「管理会社のお客様」と考えず、「ビジネスパートナー」として、共通のお客さまである入居者に選んでもらえる部屋づくりを考える存在だと思って経営していかないと、厳しいでしょう。

今後ますます管理会社のあり方が変わってきます。
人口減時代に戦える「プロの管理会社」が増えることに期待したいと思います。