フェア情報!昨年11月の名古屋会場レポ

賃貸住宅フェア2015in名古屋レポート

(『月刊家主と地主』掲載記事のリメイク版をお届けします)

2015年、11月25日(水)・26日(水)、第11回の開催を迎えた賃貸住宅フェアin名古屋は、団体バスツアーによる遠方からの来場もあり、盛況のうちに幕を下ろした。市場開拓が難しいと言われる名古屋だが、賃貸経営に悩みを抱える家主の来場で、各出展ブースやセミナー会場は賑わいを見せた。
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2日間で4578人来場!
静岡からは団体バスツアーも

 

11月25日・26日、冬の到来を感じさせる気候の中、名古屋会場には両日合わせて4578人の来場があった。出展ブースは65社98小間。地元企業に加え、クラウド監視カメラやスマートロックなど、今年の賃貸業界で話題をさらった商品を扱う会社も、名古屋市場の開拓を狙って出店した。初日の13時すぎ、会場の吹上ホールに3台の大型バスで80人の家主が乗り付け、会場内の来場者数はピークを迎えた。目当てのセミナーや出展ブースを巡ろうと、足早に移動する来場者。バスツアーで初めてフェアに参加した吉田美恵子オーナーは、コーヒーを片手に熱心に会場地図を見入っていた。「セミナーの数と、来場者の多さに驚きました。私はフジ相続税理士法人・田村名古屋事務所所長の相続還付に関するミセナーを聞きました。父が他界して相続が発生してから20年以上たっているので、期限切れで還付を受けることはできないようですが、こうした制度を知ることができてよかったです」(吉田オーナー)。

今年は特に県外からの来場が増えたようだ。同バスツアーを企画した静岡ガス(静岡県静岡市)以外にも、九州の管理会社が慰安旅行を兼ねてオーナー25人を連れてきていた。一方、「毎年欠かさず来場しています」と話すのは、名古屋市内にファミリータイプの賃貸アパートを所有する服部茂オーナーだ。「リノベーションをしても、費用対効果が悪いので、売却してしまおうかと思っていました。しかし、太陽光発電の説明を受けて関心を持ったので、一度、検討してみようかと思います」と収穫を語った。

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賃貸経営、空室対策

セミナー会場は満員御礼

 

初日に130人の聴講者を集めたセミナーは、すまいるコンシェル・加藤友紀子社長が登壇した「私流!自主管理~仲介、管理会社との上手な付き合い方」だ。「管理会社への対応が間違っていなかったと再確認することができました」と話すのは、同セミナーを聴講した刈谷登オーナー。頻繁に仲介店舗に出向くのは、仕事のジャマになることや、カギは現地に置いておくこと、電話は必ず折り返すなど、普段気をつけていることがセミナーでも取り上げられていたという。「したほうが良いとわかっていても、面倒に思って自分たちの都合を優先してしまうこともあります。入居を維持するために、怠惰な気持ちを改めるよい機会になりました」(刈谷オーナー)

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法律・税務セミナー会場

 

「聴講者のほとんどはオーナーさんのようでした。セミナー後にはご自身が直面しているサブリース問題について質問に来られる熱心な方もいましたよ」と語るのは弁護士法人古澤法律事務所(愛知県名古屋市)の渋谷歩弁護士。2日目の法律・税務セミナー会場で、「サブリース徹底解剖!最高裁の判例から紐とく、家主と企業が留意すべきポイント」を講演した。大きくうなずきながら講演に耳を傾ける家主の姿に、抱えている悩みの深刻さを実感したという。会場内には比較的高齢の家主が多く、講演後には名刺交換の行列ができた。そのうちの1人は、「6年前に新築した物件で、サブリース契約を結んでいて、いつ家賃交渉されるか怖いですね。周囲のオーナー仲間も、みんな不安を抱えています。このままでは、息子に相続することもできません」と心情を吐露した。